オーナープロフィール(生い立ち)
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●オーナープロフィール
わたしが、生まれたのは、昭和33年東京タワーが完成し、長島茂雄さんが4打席連続三振で華々しくデビューをした年です。ごく平凡なサラリーマンの家に生まれました。
鹿児島の高校を卒業した後、日本の中心を見てみたいと思い、東京の大学に進学しました。
家庭の事情で仕送りが望めなかったので、アルバイトで生活費を稼ぐ毎日でした。そこで、たくさんの飲食店で働かせて頂き、いろいろなことを学べたと思います。
十数年サラリーマン生活を経験した後、鹿児島へ帰りファミリーで来て頂ける飲食店を始めました。
しばらくして、鹿児島は食材の宝庫ということもあり、深く掘り下げられる専門店をやりたいという想いから、東京で毎年開催される勉強会に行くようになりました。
そこでの出会いが、人生を大きく変えることになりました。
ある日、初老の男性とお話をする機会があり、「食べ物屋のあるべき姿」について、熱くかたられたのです。二人きりで、話をしているうちに、朝になっていました。
その後、判ったことですが、当時の(財)日本サービス協会の新道会長でした。
その時教えて頂いたことといえば、
● 店はお客様のためにある。(一店でも喜ばれるお店を作ること)
● 自分の子供に食べさせられないような食材は使わない。
ということでした。
今では、当たり前になっていますが、最初に「安心・安全」を唱え、食の安全に貢献された方です。
「美味しいもの」の提供しか頭になかった私に、大切なことを教えてくださいました。
その後も、深くお付き合いさせて頂きました。
南九州は、豚肉の産地でもありまたとんかつにも興味がありましたので、専門店としてやっていこうと、決断しました。
その時、会長に、安全な豚を肥育している牧場を紹介して頂き、「開花亭」は、誕生したのです。そして、たくさんのお客様に支えられて、今日があります。
今では、会長もお亡くなりになりましたが、微力ながら意志を継いでこれからもがんばろうと思っています。